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240 :初カキコです :2006/05/21(日) 05:39:22 ID:E2VhqUh7
土曜、湾岸の旧倉庫街に1と奈津美は居た
周囲ではざっと20人弱の珍走団共が威嚇するかの様に俺達を包囲している
奈津美の話ではこれはこの界隈の一集団に過ぎず族は全部で軽く100人を超えると言う
今日、奈津美は特攻服では無く、上は白のキャミソールに下はジーンズという取り合わせだ
相応の覚悟をしての出立ちなのだろう。

珍団のリーダー格らしき男がガムを噛みながら1に話しかける
   「話は聞いたぜ、奈津美の足を洗わせたいそうだが・・・
   そいつは出来ねえ相談だ、こう見えても奈津美はウチのチーム
   の中堅どころでよ、辞めさせて下さい、はいそーですか、じゃ
   他の連中に示しがつかねえんだw」
  1「・・・・・・」
珍頭「でもそれじゃあ面白くねえな、最近ウチのボス・・・
   総長の事なんだがな、勝負の相手が居なくってね」
一瞬1の体が固まる、喧嘩の自信は正直あまり無い
  1「・・・勝負?喧嘩の事か?」
珍頭、1のVTR1000SP-2を眺めながら
   「ちげーよw・・・兄ちゃん気合いの入ったマシン乗ってるからな。
   俺達の勝負っつーのは・・・」
(以下省略されちゃいました。先読みたい人はわっふるわっふると書き込んで下さい) 


243 :774RR:2006/05/21(日) 07:24:24 ID:E2VhqUh7
次の日の夜
時計の針は午後9時を過ぎた所だ。
アパートの自室であお向けに寝転び、煙草を吸いながら1は考えていた

「明日午前一時、首都高速での一騎討ちで総長に勝つ」

それが一昨日、珍団のリーダーから聞いた奈津美退団の条件だった
もし負ければ奈津美は勿論解放されず、1のバイクは潰され
1自身も半殺しの目にあうだろう、五体満足で帰れる保障は無い。
奈津美は泣きながら「やめて」と言った。総長には絶対勝てない
私には珍団の特攻服がお似合いだ、とさえ言った。
1はそのセリフが気に入らなかった。
一度退団させてやると約束したのだ、新しく出来た可愛い妹の為に
その妹が自分を卑下する様なセリフを口にした
それが1にはとてつもなく気に入らなかった。
結局その日、泣きじゃくる奈津美をなんとかなだめすかしながら
家まで送り1と奈津美は別れた。









244 :774RR:2006/05/21(日) 07:26:08 ID:E2VhqUh7
(もうあんな・・・馬鹿らしい事はやめようと7年前のあの時に決めたんだがな・・・)

1はおもむろに起き上がると押入れの中から
使い込まれた、しかし鋭い輝きを放つフルフェイスのメットを取り出した。
今までかぶっていたメットとは違う・・・
後頭部の部分には「Ghost in the Machine 」(ゴースト・イン・ザ・マシン)と
ペイントがなされている。
関西に住んでた7〜8年前の学生時代、
裏六甲でその名を知らない走り屋は居なかった・・・
(以下省略されました。先読みたい人はわっふるわっふると書き込んで下さい)

563 :派生編 :2006/05/24(水) 08:29:08 ID:RxNbzlRK
夜霧を切り裂く様に巡航する一台のVTR1000SP-2
駆るのはライディングジャケットと皮パンに身を包んだ1
メーター上のデジタル時計に目を移す(am0:43)、問題無い
あと10分程で第○京浜××インター入り口へ着く。
連中が総長と呼ぶ男との約束の場所だ

「!?」突然ミラーに複数のビームが飛び込んで来た、全てバイクだ
「1、2・・・4台、か」四台共パッシングを繰り返している
このままデート場所までエスコートするつもりの様だ
「チッ・・・目がチカチカする」加速したい所だが必要以上に目立ちたくない
巡航速度をそのまま保つ、鉄パイプらしき得物を持ってる奴もいるが
まさかレース前に手を出す事も無いだろう、1は走り続けた。

(am1:02)
着いてから3分近く経った、ボスとやらの影はまだ無い
今日は昨日ほど仰々しくはなく、待ち合わせ場所に居るのは
わずか6人だ、人目を避けようと連中なりの配慮だろう
金魚のクソ共は俺がインター入り口へ向かうのを見届けた後、消え失せた

「おい、来たぞ」珍の一人がそう遠くない路上の先を指差す
全身にバトルスーツをまとった男をのせた漆黒の'04ZX-12Rが
1の目の前で止まった・・・
(空気読まずに派生の続きを書かせて貰いました。60氏及び本編を期待してた方々スミマセン)


732 :240:2006/05/26(金) 07:51:49 ID:bTwehalj
(派生編、続き)
あらかじめ引いて置いたスタートラインに1とボスが車両を並べる
隣から響く凄まじいアイドリング音に嫌な予感がする
空はどんよりと曇り、星はひとつも見えない。わずかに雲の向こうから光を覗かせる月が
VTR1000SP-2の滑らかなタンク上へ映りこんでいた
前歯の一本欠けた珍がスタートフラッグ代わりのハンカチを指でつかみライン横に立つ
右足で車体を支え、左足の爪先とグリップを握った右手へと神経を集中させる。
珍が手にしたハンカチが下に振り下ろされると同時に二台のマシンは咆哮をあげスタートした。

軽く前輪を持ち上げダッシュする'04ZX-12Rの加速に1は顔を曇らせる
(やはり・・・!)スタートの加速で大幅に出遅れた、マシンのスペック差は想像以上の様だ。
(コーナーで挽回出来れば・・・)そう考えていたが、安定したコーナリングでしかも
コースを知り尽くしているだろう相手について行く事が出来なかった、勝負は一方的だった
徐々に相手は視界から消えていった・・・。

(無茶だったのだ)コースを走り終えスタート地点へ戻りつつ1は思った
加速性能が違いすぎる、昨日の今日だ、自分はマシンのセッティングすら満足にしていなかった
何より七年前の、あの時のように体が言う事を聞かなかった、
コーナーの度に俺の体は縮み上がっていたのだ、奈津美に会わせる顔が無い。

スタート地点に戻って来ると、珍は二人しか居なかった
一人が手で付いて来いというサインを出し、インター出口へ向かって走り始めた、
二台の珍車に先導される形で1は絶望的な気分でインターの出口へ向かい走り始めた・・・。
(こんなんでいいですか?)

779 :240:2006/05/27(土) 02:59:15 ID:W2MQYjCh
(派生編>>732の続き)
インターを降り、二人の若い珍(おそらく10歳近く年下だろう)の背中を眺めつつ付いて行く1
先程の月はもう完全に暗雲へと隠れ、
空はまるで巨大な猛獣へと化したかの様に低く唸り始めていた
(降るかもな、・・・だが今の俺には相応しいだろうよ)柄にもなく1はそう思う
前の珍車が2台共2stエンジンなのでただでさえ暗い気分がさらに暗くなる。
20分程度先導されてる内に前の2stオイルの匂いに加え、徐々に潮の香りが混じり始めた
(海へ向かっているな)この辺の地理は詳しくない1だが、着いた先が昨日と同じ場所だと
気付くのに一分もかからなかった。

暗い、昨日もそうだったが人気が全くしない
巨大な迷路の様な倉庫街へ入った二台の珍は、倉庫の番号を確認しながら
20km程の低速で進んで行く。
明かりがほとんど無い為、番号を確認するのに手間取っている様だ。
(東京にもまだこんな所が・・・)そんな事を考えていると、珍が一つの倉庫の前で止まった
と思った瞬間、ヘッドライトを消し真っ暗な倉庫へと単車に跨ったまま入って行った
俺は倉庫の入り口5m程手前でクラッチを切り、佇んだ、
普通の学校の体育館ほどはあるかと思えるサイズだ。
(ここへ・・・入れというのか?しかし・・・)
中からは何も聞こえて来ない、先程の二人も入ってすぐにエンジンを切ったらしい
全くの暗闇に不安を覚えた俺は目を凝らしつつ、
マシンのヘッドライトを中へと向け倉庫内を照らそうとした、その時
倉庫内から回転しながら何かが飛んで来た、思わず両腕でガードの構えをする1
『ガシャーーン!!』
鉄パイプだ、直撃を喰らった愛車のヘッドライトは四方へプラスチック片を飛散させ沈黙した。
(駄文失礼しました)

790 :240:2006/05/27(土) 11:53:44 ID:W2MQYjCh
(>>779の続き)
真っ暗な中から人の呻き声らしきものが聞こえてきた
「・・・ン、ンンーッ!!」
言葉になっていない、しかし一度聞いたその声、忘れるハズがない、奈津美だ!
「奈津美ッ!どうしたっ!?」いうが早いか、
次の瞬間1の右手はアクセルグリップを全開にしていた
倉庫内へ突っ込みテールをスライドさせ急制動をかける、倉庫内にスキール音が響き渡る。
「奈津美ッッ!どこだっ!?」
バイクを降り、再び叫ぼうとした瞬間1の背中を凄まじい鈍痛が襲った
「うぐッ!うあぁ・・・」角材か何かで殴られた様だ
うつ伏せに倒れ込む1、あまりの痛さに声が出ない
悶絶しながら目を開けるとオレンジ色の明かりが幾つか灯っていた
1の周りを17〜18人の珍が囲み、そして見下ろしていた、女も4、5人いる様だ、総長の姿は無い。
倒れた1の頭の先に一人の珍がやってきて顔を覗き込み
「よーこそボク達のスウィートホームへ!お・に・い・ちゃ・・・ン〜〜〜ッ☆!!」
と、語尾を伸ばしながら唇を突き出して言った、周りの珍もそれを見て笑う。
「奈津美ッ!奈津美はどこだッ!」1が叫ぶと珍の一人が得意げに奥から奈津美を連れて来た
スタートフラッグを振った前歯が一本欠けた奴だ、
嬉しそうににやにやしているが前歯の隙間が露出している為、とてつもなく不気味な様相を醸している
「は〜い、感動のご対面で〜す、皆さんはくしゅ〜〜!」わざとらしく大袈裟な手振りで拍手を求めるが
今度は全員無視して笑わなかった、普通に面白くなかったらしい。

猿ぐつわをされ後ろ手に手錠を掛けられた奈津美が、1の元へ駆け寄ろうとすると何者かの手が
それを制した・・・
(駄文失礼しました。)

817 :240:2006/05/28(日) 10:49:39 ID:1toBTbhR
(>>790の続き)
昨日会ったこの界隈の珍のリーダーだ、もうガムは噛んでいなかった。
俺の顔を見据えリーダーは口を開いた
「悪いなぁ、お兄さん。だがアンタは勝負に負けたんだ俺達のボスにな・・・
コイツさ、あんたが先に帰って来る事を期待してインターの入り口で待ってたんだぜ
結構けなげなモンだよな、だが・・・」言いながら奈津美を膝立ちにさせ猿轡を外した、
と同時に奈津美は叫んだ
「逃げてえぇっ!おにいちゃんッッ!!」
しかし1は逃げるどころか立ち上がる事すら困難だった、
先程くらった背中への一撃がまだ尾を引いている様だ。
「ヘッ、奈津美が誰の女か今から教えてやるよ、ボスも公認なんだぜ?」
そういうとリーダーは奈津美のシャツの襟元へ手を伸ばしブラごと一気に引き裂いた
「いやあぁぁっ!!やめてっ!おにいちゃん見ないでっ!」奈津美の目から大粒の涙が溢れる
「ヘッへヘッ、見ろよぉ、こいつEカップなんだぜ?
おにいちゃんもコレにイかれちゃったんだよな?」背後から薄桃色の先っぽを摘みながらリーダーが言う
「うUuoおをあaaAぁああああ!!」絶叫しながら俺はリーダーに掴みかかろうとしたが
周りの珍に押さえ込まれた、珍の中でも一番のピザが1に馬乗りになる。
1は暴れながら、なお喚き散らす
「このクソ野朗どもやるなら俺一人にしろっ!奈津美に手を出すんじゃねえ!!」
しかしリーダー、胸に回した手の動きも止めずに
「ごめんおにいちゃんw、でも俺今、男より女と遊びたい気分なんだwww」おどけた顔でそう言い
薄笑いを浮かべながら今度は背中を触りつつジーンズの中へ手を差し入れ臀部をまさぐり始める。
奈津美は泣きながらリーダーに「お願いやめて」というセリフを繰り返している

その時リーダーが1に見えない様に奈津美の耳に一瞬口を近づけ何かを囁いた、
奈津美はハッとした顔で後ろを振り向き15cmと離れていないリーダーの顔を見つめる
(なんか下品な内容になって来てすいません)
(>>814 変な方向にストーリーを持ってきてホントにごめんなさい、orz)

858 :240:2006/05/29(月) 16:54:05 ID:+IcCWvDz
1の耳に嗚咽の入り混じった奈津美の声が聞こえてくる、
「おにいちゃん、もういいの・・・私、本当はおにいちゃんを騙してたの」
それを聞いて1は固まった、目を見開いて奈津美を見つめる。
そんな1から目を逸らして奈津美は続ける「あ、あたしには、ホントのお兄ちゃんなんていなかったの、
コケてるあたしを見て・・・優しく話し掛けて来てくれた時、この人なら、利用出来るかもしれないと
思っ・・・て、おにいちゃんの同情を得ようと、兄を亡くした妹の様な女の子を演じていただけなの・・・
でも、全部、う、ウソ・・・だった、の・・・おにいちゃんを、騙していたの、だ・・・から、だからもう
あたしの事は忘れ、て・・・」
しばらく呆気にとられていた1だが、口を開き奈津美に問いかけようと息を吸い込んだ瞬間
あいだにリーダーが割って入る、1の目の前にしゃがみこみ
先程引き千切った奈津美のブラジャーを弄りながら、面倒臭そうに語りかける
「ま〜、何ですか、完ッ全に騙されていたわけですわ、
それにお兄様のライテクじゃボスには一生勝てねーわな、人生諦めが肝心って事よ」その様子を傍から見ていた
珍共は途端に笑い始める、1の上に跨っていたピザも笑い出すが腹を揺らしすぎて一瞬バランスを崩した
その瞬間を突き1はピザを払いのけ全身の力を拳に込め、リーダーの股間めがけて殴りかかる
不意を突かれたリーダーのおいなりに1の渾身のフックがめり込む
「!!!!ッ・・・」股間を両腕で抱え込みリーダーはその場に崩れた、
しかし激痛に喘ぎながらも口を開く「そ、そいつをフクロにしろ・・・!!」
すぐに四方八方から拳や足が飛んで来た、両腕で頭と顔をガードして地面へと這いつくばる1
「やめてっ!!それ以上したら死んじゃうよぅ!おにいちゃんが死んじゃう!!」
奈津美が泣きながら必死で止めようとしている様だ、
だがリーダーのメンツを台無しにされた珍達の暴力はおさまらない、
次第に視界はボヤけ、1の意識は奈落の闇の底へと落ちていった・・・。


860 :240:2006/05/29(月) 17:17:11 ID:+IcCWvDz
(>>858の続きです)
1は目を覚ました。病院のベッドの上だ、四人部屋の窓際に位置している、
窓からは雨音が絶え間なしに続いている、時計へと目をやる、午前7時過ぎ。

向かいのベッドにいる、足を骨折し入院したという中年のおっさんと軽い挨拶を交わす
入院してから2日目になる、俺は記憶喪失にかかっていた、とは言ってもそんな大層なモノでも
無く、この病院へ担ぎ込まれる前の3〜4日程度の間なのだが、どうやら完全に忘れているらしい。

親父から聞いた話だと、俺は湾岸の旧倉庫街から救急車で搬送されて来たらしい
バイクの運転中に恐らくその辺のチンピラにでも絡まれてタコ殴りにされたんだろう、
今後は気を付けろ、親父からはそう言われた、俺もまあそんな所だろうなと思った。
全身打撲、骨折の類は2本の肋骨にヒビが入っている程度だった、
医者の言う所では搬送されて来た時は重症かと思ったらしいがライディングジャケット
が功を奏したのだろう、ケガの症状は見た目に反して軽症だった・・・
記憶喪失を軽傷と受け止めるかどうかは俺次第だが。
一つ不可解な事がある、俺のために救急車を呼んだ人間だ、若い女性の声だったらしい
それも涙声の。会って礼をしたいと思うのだが救急隊員の話だと現場へ駆けつけた時
には誰も居なかったという、関わり合いを持ちたくなかったのだろうか。

友人に頼んで旧倉庫街でバイクを探して貰った所、スクラップ同然で惨めな姿を晒していた
まあいいさ、その内新しいバイクを買おう、走り屋は卒業したんだ、
今度はゆったり乗れるバイクがいい、前から友人も誘っている事だしアメリカンにでもしようか。

だが・・・俺は何か大事な事を忘れていやしないだろうか?
(駄文失礼しました)

861 :240:2006/05/29(月) 17:52:12 ID:+IcCWvDz
(>>860の続き)
《暗闇の中、誰かが遠くで泣いている。女の子か?、だが・・・誰だ、分からない、闇の向こう側か?
俺は何か、大切な事を忘れてきてしまったんじゃないのだろうか?あの闇の向こうに・・・》

ハッと目を開ける、目の前に巨大な顔があった「わわわっ!?」
よく見ると妹の美咲だ
美咲「何がわわわっ、よ、あたしは化け物か?」
 1「・・・あのなぁ、あんまし人が寝てるからって顔近づけんなよ、お前大学の講義は?」
美咲「今日はサボり、寝坊しちゃったしサ、行くとこないから心身共にボロボロの兄を慰めて
   やろうかと思ったりしてわざわざきてやったのよ」
 1「土産も持たずにか?」
美咲「なぁーによそれー!?カワイイ妹が・・・あっそうだこれこれ、ほら」
そう言って美咲が出したのは病院に担ぎ込まれた時に着ていたボロボロのライディングジャケットだった
ところどころ破けて血と泥が染み付いている
美咲「これ看護婦さんがいるかどうか聞いて来て下さいって、いらないなら捨てるからってさ」
 1「こんなもんいらんに決まってるだろ、捨てといてくれよ」
美咲「でもさ、ホラ、記念かなんかに取っといたら?珍ピラにボコられた時の思い出とかつって」
美咲が笑いながらそう言った時、ライジャケのポケットから二つ折の紙片が舞い落ちた、
1が手を伸ばしてそれを拾う
美咲「何っ?なになに??何拾ったの?」
1は無視して紙片を開く

            (おにいちゃん ゴメンね)

そう書かれていた。その途端忘れていたすべての記憶が1の脳裏へと鮮明に蘇ってきた
まるでそれが記憶のキーコードだったかの様に。
「奈津美・・・」
己の不甲斐なさを呪った、だがそれと同時に1の中で第二ラウンドのゴングが鳴り響いた。 
(考えてた構想を一気に文章化したので変な感じになっちゃってるかもしれません
何卒ご勘弁下さい。あと連投スミマセン)

916 :240:2006/05/31(水) 14:20:54 ID:dbezKXa5
(>>861の続き)
美咲「ど、どーしたの?急に恐い顔しちゃって・・・」
 1「何でもない、美咲、俺の携帯どこだっけ?」
美咲「ここ」戸棚から携帯を取り出す
 1「あんがと」受け取るとベッドを降り足早に階段へと向かう、
「ちょっとちょっとー、もうすぐ昼食なのにどこ行くのぉ?」後ろから美咲の声が聞こえるが
今はそれ所ではない、入院してからすでに3日が経過している、奈津美の身が心配だ

病院の玄関を出てすぐに奈津美に電話をかける、・・・・・・何度か掛け直すが依然繋がらない、
俺の不安はますます募る、何かあったに違いない、なんとかしなければ
1は奈津美への電話を諦め、携帯のメモリを探り始めた。一人の名前の所で1の手の動きが止まる。
(磯辺)こいつだ、通話ボタンを押し相手が出るのを待つ。
すぐに若い男の声が出た
「はい!お電話ありがとうございます、こちら磯辺興信所です!どの様な御用件・・・」
 1「久しぶりだな磯辺」
磯辺和人、高校時代の同級生だ。とにかく頭が切れる、俺が最も頼りに出来る仲間の一人だ。
磯辺「!、おうお前か、チンピラに半殺しにされたらしいじゃねえか、大丈夫なんか?
   今日あたり見舞いにでも行こうかと思ってたんだが・・・」
 1「いやいいんだ、それよりいきなりで悪いんだがな、単車のナンバーから個人の特定とかは出来るか?」
磯辺「そんなモン屁でもないぜ、何か調べてほしいのか?」
 1「ああ、お前が頼りなんだ、ちょっとワケ有りでな、ある人間を調査して欲しい」
磯辺「任せな、ケツ毛の本数まで調べあげてやるよ。まあ実を言うと仕事が無くて
   くたばりかけていた所なんだがよ、じゃあその単車のナンバーを言いな」
1、あの日のバトル時に暗記していた'04ZX-12Rのナンバーを磯辺へと告げる
磯辺「よし、じゃあしばらく・・・そうだな2日ほど時間を貰うぜ」
 1「ああ、任せた、すまんな」
磯辺「まあ代金はしっかり頂戴するから安心しろよw、重要事項は分かり次第連絡する、
   そいじゃあ早速仕事にかかるぜ、じゃあな」
ガチャンと電話が切れる音がした、いまだにダイヤル式の黒電話を使っているらしい。
「さて次は・・・」しばらく考えた後、1は再び電話のメモリを探り始めた。
(駄文失礼しました。)



次スレへ続く


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